「ねえ、獄寺君」
「どうしました、10代目」
「あれ欲しいんだけど」
「・・・、テレビ、ですか?」
「違うよ、さっきまでCMでやってたやつ」
「何やってましたっけ」
「ん、とね、ちょっと待ってパソコンで調べる」
「はい」
「・・・・・・あれ、これじゃないや、どれだろ」
「大丈夫ですか?」
「はは、まだちょっと苦手なんだよねー、パソコン」
「俺やりましょうか」
「ありがとう、でも大丈夫そう」
「そうですか」
「うん、それにそろそろ出来るようにならないと教えてくれてる雲雀さんに怒られそうだし」
「もうすでに結構怒ってませんか、雲雀のやつ」
「あ、ははは、そうかも、っと、あったあった」
「見せていただいて良いですか、」
「うん、ほら、これだよ」
「・・・テレビゲーム、ですか?」
「そう、このシリーズは前から好きでずっと買ってたんだよねー」
「そういえばこんな感じのをお宅で見たことがあります」
「一緒にやったこともあるよ」
「そうですね、」
「やりたいなぁ」
「・・・十代目」
「昔みたいに皆でさ、楽しいよね、きっと」
「十代目、目の前をしっかり見てください」
「幾らかな、これ。あ、ゲーム機本体も買わないと無いよね」
「十代目」
「さて、買いに行こう。出かける準備しないと」
「十代目、書類のことを忘れないでくださいっ!」
「・・・それ後でちゃんとやるから、ね。お願いだよ獄寺君」
「駄目です。買ってきたら遊ぶでしょう」
「当然!」
「当然、じゃありません!どれだけ書類が残ってると思ってるんですか」
「だって、」
「駄目です。終わったら買ってきて差し上げますから」
「もう書類は嫌だー!!」
「あっ!待ってください十代目!誰かその辺にいないか、十代目が逃げたーっ!!」