「殺人者」

 「個人的に殺す奴等」

 「殺し屋」

 「仕事として殺す奴等」

 「殺人鬼」

 「反射で殺す奴等」

 「なるほど、そうですか」

 「反論でもあるのかい」

 「いえ、そんなことは無いですよ」

 「ふうん」

 「君、自分はどれだと思いますか」

 「は、」

 「主観で構いませんから」

 「殺し屋だろうね」

 「そうですか」

 「僕は仕事以外で咬み殺したことはないからね」

 「そうですね、君はそういう人間だ」

 「やめて、君なんかに僕を語る権利はないよ」

 「くふふ、」

 「相変わらず気持ち悪い笑い方だね」

 「くふ、くふふ。面白い人ですね、君は」

 「っ、君は殺人鬼だね」

 「ありがとうございます」

 「否定しないんだ」

 「何言ってるんですか、褒め言葉ですよ!」