割とよろしくない感じなので義務教育を終えていない方がいらっしゃれば見なかったふりでバックをお願いします。
雲雀が男娼紛いのことをしています。
名も無い誰かA+B×雲雀。
全体的に好き勝手。
性行為描写有りただし色気は無いです(・・・)
何でもどんと来いやあ!そんな方のみスクロール。





























 ぶつぶつと途切れ途切れに聞こえるくぐもった嬌声も
 身体が動くたびにかちゃかちゃ鳴る鎖の音も
 ぐちゃりとしたねばついた水音も
 僕じゃない誰かの少し上がった息遣いも
 部屋に響く皮膚がぶつかり合う音も
 笑い声も足音も何もかもが耳障りで耳を塞ぎたいと強く思ったけれど生憎腕には手枷が嵌められてその上僕の口腔を犯している男が強く押さえつけていてほんの僅かにだって動かすことは叶わなかった。
 
 身体を這うべたべたした手の感触だって堪らなく不快で蹴りつけて殴り飛ばしてぐちゃぐちゃに咬み殺してやりたいけれどそれは駄目だ。


 だって。


 だってこいつらは僕を犯した後お金をくれる。
 いわばビジネスだ。
 僕はお金がほしい。だから身体を差し出す。
 こいつらは身体がほしい。だからお金を差し出す。
 そういうビジネス。
 
 お金が無くちゃパンが買えない。だから僕はお金がほしい。
 だけど僕みたいな子どもを雇う店なんかこのご時勢どこにも有りはしないからこうして男娼紛いのことをして生計を立てているわけだ。
 口腔内を犯していた奴が勝手に高まって僕の顔に精を吐き出して僕の口と手が自由を得る。
 奴はどうやら満足したようでふうとため息のような長い息を吐き出して身なりを整えていた。

 自由になった手で顔を拭う。
 べたりと手に付くそれは不快だが顔にも髪にも付いてしまっているだろう。
 それならまだ手で拭った方がましだ。
 拭っていると僕の口腔内から出て行ったそいつに再び手を押さえつけられた。拭うなということだろうか。不快でしょうがない。
 しかしここで手を振り払ったら今までの努力が水の泡になるので我慢。

 まだ僕の中に入ったままのもう一人が僕の性器に指を這わせ先端に爪を立てた。
 びくんと身体が跳ねて背が反って後頭部が畳にざりと擦って「ひうぁ」そんな高い声が漏れて。

 その声が幼い頃押入れの中で散々聞かされた母親のそれとそっくりで。
 多少僕のほうが低いけれどそっくりで嫌気が差す。
 あの母親の声が嫌で母親が客を取るたびに押入れの中で縮こまって目を瞑って耳を塞いで耐え続けるその全てが嫌で嫌で耐え切れなくてだからあの家を飛び出してきたというのに。
 結局母親と同じように男に身体を売って生活をしていていったい僕は何のために家を飛び出したのか分からない。
 そう思うけれど今になって家に戻るわけにも行かないしお金を稼がなくては部屋代も払えなくなる。
 もう3ヶ月滞納しているのでそろそろまとまった金を稼がないと追い出されてしまう。
 路上生活ではこうして客を取ることも難しくなるし何より身体が痛む。


 取り留めの無い思考がそこに辿り着いたところで僕の中に入っていた奴が少しだけ呻き声を発して達したようで出て行った。



 終わった。


 はぁと息を吐き出して上体を起こす。
 身体がぐちゃぐちゃに汚されていて早く洗い落としたいと思ったけれどそんなことよりもまず。

 ねぇお金頂戴。

 嬌声をあげ続けていたせいで掠れた声で強請る。
 お金頂戴と縋り付くようにして強請る。
 これだって不愉快な行為だけどこうでもしないとお金を払わずに逃げる奴がいるから。
 だけど今日の奴らは特に問題なく僕の手の枷を外して代価を払っていった。
 最後に部屋を出て行く奴らに媚びた笑みを浮かべて一番やらしく見えるように座りなおして首を傾けてにっこり笑って言うのだ。


 「また来てね」





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句点を使わない文章にしてみました。
読み辛かったら言ってください付けます。