「ねー、恭チャン、恭チャン」

 「何、」

 「マシマロ食べない?」

 「いらない」

 「どうしても食べない?」

 「食べない」

 「ねー、ちょっとだけでいいから食べない?」

 「嫌」

 「なんでー!」

 「そんなやすっちいもの食べたくない」

 「やすっちいって・・・、99円ショップ馬鹿にしちゃ駄目だよ、恭チャン!!」

 「煩い、叫ばないでよ」

 「ちょっ、待って待って、去ろうとしないで、恭チャン!」

 「まだ何かあるの?」

 「マシマロ・・・」

 「いらないって言ってる。もう良い?僕は帰るよ」

 「良くないよ!あーもう、一個くらい食べてくれたっていいと思わない?ねえ?」

 「誰に話してるの、」

 「恭チャンの鳥さんだよ、ねえ、キミも酷いと思うでしょ?」

 「ヒバードに変なこと教え込もうとしないでよ」

 「ヒバードっていうの、この子?」

 「そうだよ」

 「・・・・・・」

 「何、」

 「いや、面白いなあと思って、」

 「・・・帰る」

 「ちょ、なんでー!あ、ちょっと待ってってば恭チャンー!!」


寸陰 / たったそれだけの幸せ

お題は群青三メートル手前さんよりお借りしました。


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ゆーき様、リクエストありがとうございました!